ChatGPTとGemini、用途別にどちらを使うか

誰かに聞いてみて、返ってきたのは答えではなく意見だった、という経験があるはずです。「私はChatGPT」「Geminiのほうが好き」「文章ならClaude」。みんな推しがあるのに、理由を説明してくれる人はほとんどいません。結局あなたはタブを4つ開いたまま、どれを閉じればいいのか分からないままです。

これはコースの第3回で、勝者は決めません。読み終わるころには、その場で使える判断の基準が用途ごとに手に入ります。書く、学ぶ、表計算をいじる、画像を作る、コードのエラーを読む。読了までおよそ11分、最後には自分の資料でツールを比べる15分テストを置きました。意味のある比較はそれだけです。内容は2026年8月時点のものです。

黄金律:ブランドではなく用途で選ぶ

あなたが頼むことの大半は、4つとも普通にこなします。メールを書く、文章を要約する、テーマを説明する、贈り物を提案する。こうした仕事での4者の差は、よく書けた依頼と手抜きの依頼の差より小さいのです。それが第2回の主題でした。

本当に結果を変えるのは別のところです。いちばんいいAIは、あなたのファイルのすぐ隣にいるAIです。生活がGmailとGoogleドライブで回っているなら、そのフォルダを直接見られるツールが勝ちます。ダウンロードして名前を変えて上げ直させる相手には勝ち目がありません。仕事が会社のWordとExcelなら、同じ計算が反対側で成り立ちます。これはどんなテストの点数よりも効きます。

用途ごとに、まずどれを開くか

この表が記事の要約です。以降の本文が各行を説明し、どこで崩れるかを示します。

やりたいこと 最初の選択 理由
書く、話す、ゼロから始める ChatGPT ひとつの場所で何でも一通りできる。学び始めの既定の選択。
長い文章や文書まるごとを見直す Claude 長い文書でも筋を見失わず、褒める代わりに批評を返す。
Gmail・ドキュメント・ドライブにあるもの Gemini ファイルをある場所のまま読む。アップロードが不要。
会社のWord・Excel・Outlook Copilot Geminiと同じ理屈を、マイクロソフト側でやる。
自分の写真から画像を作る・直す NanoBanana 本人の顔をいちばん保てる。
自分の教材で学ぶ(PDF、資料、募集要項) GeminiかChatGPT どちらも長いファイルを読む。自分の資料が既にある方を選ぶ。

どの行にも「いちばん優秀なAI」とは書いていません。「私なら最初に開く方」と書いてあります。答えが役に立たなければ、同じプロンプトが他でも動きます。会議の議事録要約資金管理と自分の時給も、4つとも似た結果を返します。タブを替えるのは10秒で、それが最速の解決になることもあります。

ChatGPT:始めたばかりの人の既定の選択

ひとつの場所で最も何でもそろいます。文章、画像、ファイル読み込み、音声、検索が同じ画面に同居していて、これは最初の1か月には見た目以上に効きます。覚える画面が6つではなく1つで済むからです。

練習ならまずここに行かせます。12歳にもわかるように説明しては、役割をきちんと決めると答えがどう変わるかを一発で見せてくれます。しかも題材は自分で選べるので、良し悪しを自分で判断できます。

12歳の子に説明するように教えて
12歳の子に説明するように教えて →

弱点は強みの裏返しです。詰め込まれすぎていて、何か月使っても機能の半分に気づかないことがあります。

Gemini:生活がすでにGoogleの中にある場合

Geminiの強みは答えの質ではありません。Gmail、ドキュメント、ドライブの中、つまりあなたの物が既に置いてある場所にいることです。メールを離れずに「このやり取りを要約して」と頼めるので、多くの人が挫折する工程、つまり探して、落として、上げ直す手間が丸ごと消えます。

だから自分の教材で学ぶには一番自然な選択になります。募集要項を放り込んでこの公務員試験は受ける価値があるかでそもそも受けるべきかを決め、新学期の準備をストレスなくで一年を組み立て、読んで曖昧に残った部分にどんな科目でも教える家庭教師をあてます。

画像への最短ルートでもあります。Googleの画像生成がすぐ隣にあるからです。

Claude:長文と、甘やかさない推敲

Claudeは仕事で文章を書く人に好まれます。長い文書を最後まで抱えたまま冒頭を忘れませんし、句読点ひとつ直す前にあなたの文章を褒めたがる癖が薄いのです。

材料が長いとき、本気の批評がほしいときに使ってください。間違いの理由まで説明してくれる添削はここでより効きます。直しと一緒に理由が来るからです。履歴書の実績を成果で書くはツールが厳しくなってくれないと成立しませんし、密度の高い法律文ならわかりやすく安全な業務委託契約書が、重い文章に強いのはどれかを一番早く見分けさせてくれます。

その代わり周辺機能は最も少なめです。画像も音声も連携もほしいなら、ここではありません。

Copilot:仕事がWord・Excel・Outlookのとき

会社がマイクロソフトなら、Copilotは既に一日中使っているソフトの中にいます。理屈はGeminiとまったく同じで、ただ反対側にあるだけです。答えが優れているからではなく、ファイルのある場所にいるから勝ちます。

表計算に住んでいる人にとっては、列を言葉で説明するのと、そこを指させるのとの差です。資金管理と自分の時給はどちらのやり方でも解けますが、できあがった数式を正しいセルに置くのは、AIが既にシートの中にいるほうが圧倒的に速いのです。

Office以外に出ると持ち味を失います。そしてここが誰も言わない注意点です。アカウントが会社のものなら、そこに書いた内容は勤務先の規程の対象になりえます。私的な会話ではなく、業務メールと同じ扱いにしてください。

画像だけは計算が変わる

文章では4つはほぼ横並びです。画像は違います。決め手はひとつの問いだけ。その画像は自分の写真から始まるのか、それとも何もないところから生まれるのか

自分の写真から始まるなら、大事なのは顔が保たれることで、そこで今はGoogleの画像生成が抜けています。AIで作るLinkedIn用のプロフィール写真破れて折れ跡のついた写真をAIで修復がまさにそれで、外した結果は「不格好」ではなく「別人」になります。

LinkedIn用のプロフィール写真をAIで作る
LinkedIn用のプロフィール写真をAIで作る →

何もないところから生まれる画像なら、ツール差は正確さではなく作風の違いで、ブランドよりプロンプトのほうが重く効きます。それは画像プロンプトの書き方の話です。

ツールを替えても何も直らないとき

比較記事が書かない節で、いちばん役に立つ部分です。

  • 当たり障りのない答え。足りないのはほぼ常にあなたの情報で、相手の賢さではありません。肩書きも予算も、すでに試したことも、どのツールも当てられません。
  • 計算間違い。4つとも同じ自信で間違えます。AIを替えても直らず、電卓で確かめれば直ります。
  • 作り話の事実。これも共通です。どこで確かめられるかを聞き、実際に確かめること。どれを使っていても同じです。
  • AIっぽい文章。当たり障りのない文章を注文しているのは依頼のほうです。直りは2通目のメッセージで来ます。新しいタブではありません。

4つ全部に共通する限界をひとつ。薬の添付文書をやさしい言葉で読むは、診察に準備して行くためのもので、医師の代わりではありません。どのツールでもそこは変わりません。

自分の資料でやる15分テスト

ネットの比較は他人の例で作られています。意味のあるテストはあなたのものだけです。タブを2つ開き、同じプロンプトを両方に入れて見比べてください。

  1. 自分の本物の文章、できれば長めのものを用意し、間違いの理由まで説明してくれる添削を両方で走らせます。書き直すだけでなく、直した理由を説明するのはどちらかを見ます。
  2. いつも詰まるテーマを持ってきてどんな科目でも教える家庭教師を使います。ここで測るのは高度さではなく、教え方です。
  3. 重いファイル、30ページのPDFを上げて、この公務員試験は受ける価値があるかの分析を頼みます。差がいちばん早く出るのはここです。
  4. 語学をやっているなら、仕事と会議のための語学を各1回ずつ回し、話の流れを切らずに直してくれるほうを残します。
  5. 最後は目に見えるもので締めます。AIで作るLinkedIn用のプロフィール写真を生成し、できあがりを期待ではなく自分の自撮りと見比べてください。
間違いの理由まで教えてくれる優しい添削者
間違いの理由まで教えてくれる優しい添削者 →

終わっても優勝者は出ません。用途の違う推しが2つ残ります。それが正しい結果です。

よくある質問

ChatGPTとGemini、どちらがいいですか

書くことと話すことに関しては実質互角です。資料が既にGmail・ドキュメント・ドライブにあるならGeminiが勝ちます。何も上げなくて済むからです。全部を一か所で済ませたい人、今から始める人にはChatGPTです。

無料で使うならどれがいいですか

4つとも日常使いに足りる無料プランがあります。無料の上限はまず大きなファイルと連続利用で効いてきます。毎週ぶつかるようなら払う価値があり、払うなら自分のファイルが既にある方です。

複数を使い分ける必要はありますか

必須ではありませんが、2つ使う人のほうがだいたい進みます。よくある形は、日常の速い作業に1つ、長文にもう1つ。プロンプトは共通なので、覚え直す手間はありません。

勉強に向いているAIはどれですか

あなたの教材を読めるほうです。資料がドライブにあるならGemini、パソコンに散らばっているならChatGPTでもGeminiでも構いません。結果を変えるのは、「勉強を手伝って」ではなく要約・計画・暗記カードと具体的に頼むことです。

画像を作るならどれがいいですか

自分の写真から始めるなら、今はGoogleの画像生成が顔をいちばん保ちます。何もないところから作るなら作風の好みの問題で、結果を決めるのはプロンプトの質です。

答えが悪いとき、ツールを替えれば良くなりますか

ほとんど良くなりません。悪い答えの多くは、文脈も出力形式も制約もない依頼から生まれます。まず依頼を直してください。それでも悪いなら、そのとき替える意味があります。

次に読むもの

もう誰の意見も借りずに決められます。ファイルがどこにあるかを問い、仕事が長文なのか画像なのかを見て、対応するタブを開く。残った迷いは、自分の資料で15分試せば片づきます。

次回は、お金を払わずにどこまでできるかという話です。この記事のあとに必ず出てくる疑問だからです。それまでの練習は、できあいのプロンプトを手直しするのがいちばん速い方法です。テキストのプロンプト画像のプロンプトから始めて、次回がほしくなったらコースに戻ってきてください。

✨ この記事で紹介したプロンプト

会議の議事録づくり
✍️ テキスト★ 5.0

会議の議事録づくり

資金管理と自分の時給をいくらにするか
✍️ テキスト

資金管理と自分の時給をいくらにするか

12歳の子に説明するように教えて
✍️ テキスト★ 5.0

12歳の子に説明するように教えて

この公務員試験は受ける価値があるか
✍️ テキスト★ 5.0

この公務員試験は受ける価値があるか

新学期をストレスなく迎える準備
✍️ テキスト★ 5.0

新学期をストレスなく迎える準備

どんな分野でも教えてくれる家庭教師
✍️ テキスト★ 5.0

どんな分野でも教えてくれる家庭教師

📖 Prompteiroブログから

すべての記事を見る →