自分の写真からAIで画像を作る方法

タイムラインで見たことがあるはずです。友だちがソファから動かずにパリに現れ、同僚は誰も撮っていないはずの雑誌みたいなポートレートを持ち、いとこはアニメのキャラクターになっている。そこで自分も試します。自撮りをアップして「パリに置いて」と書くと、返ってくるのは自分に似ているけれど自分ではない誰か。鼻の形が違い、十歳若く、プラスチックのような肌で、したことのない笑顔をしています。

これは運の問題でも道具の問題でもありません。自分の写真から画像を作る作業には固有のルールがあり、ゼロから画像を生成するときのルールとは別物です。このレッスンでは、AIが受け取った写真に対して実際に何をしているのか、どの写真を送るべきか、4つの部分に分けてどう頼むか、そして今ほんとうに使える5つの道を説明します。読むのに8分ほど。途中には、ほとんど誰も書かない部分、つまりこれが失敗する場所と、やらないほうがいいことも入れてあります。

黄金ルール:写真を修整するのではなく、別の絵を描いている

このページから一文だけ覚えるなら、これにしてください。AIはあなたを切り抜いて新しい背景に貼るのではなく、あなたの写真を見ながら新しい人物を描いているのです。あなたのコピーはどこにも保存されていません。AIは写真を見て「三十代前半の女性、暗い巻き毛、丸いメガネ、丸い輪郭」といった理解をし、それを指定された場面の中でもう一度、ゼロから描き直します。

ここから、この記事でいちばん役に立つ二つのことが出てきます。ひとつ目は、似ていることはお願いしないと手に入らないということ。「顔は写真のままにして、造作を変えず、若返らせず、細くせず、肌を滑らかにしないでください」という一文は、照明についてのどんな上手い表現よりも結果を変えます。ふたつ目は、送る写真が鮮明で正面に近いほど、AIが想像で埋める余地が減るということです。悪い写真から悪い結果が出るのは偶然ではなく、想像の余地を渡しているからです。

5つの道と、それぞれで写真がどれだけ残るか

プロンプトを選ぶ前に、自分が何を頼んでいるのかを知っておくと早いです。下の表が記事全体の要約になります。

やりたいこと AIが変えるもの 自分のままであるべきもの
1. 別の場所にいる自分 背景、光、服 顔と体つき
2. 写真をアートに 線を含めて全部 本人だと分かる要素
3. 仕事用のポートレート 背景、服、照明 実際の顔と年齢
4. 見た目を試す 一か所だけ 写真の残り全部
5. 写真を直す 傷み、色、鮮明さ そのときの場面そのもの

右の列が締まったり緩んだりするのが分かります。1、3、4では似ていることがすべてで、顔が変わったら結果は使い物になりません。2は逆で、水彩画に毛穴を求める人はいません。だからひとつの汎用的な頼み方が5つ全部に効くことはないのです。

送る写真が結果の半分を決める

ここは飛ばされがちで、しかもいちばん安く解決できる部分です。生成を1回も使いません。大事なのは4つ、この順番です。画面の中で顔が大きいこと(寄りで撮ること。ビーチの全身写真ではありません)、光が顔の後ろではなく顔に当たっていること、目が開いていて見えること、そして顔を隠すものがないこと。サングラス、深くかぶった帽子、マスクも含みます。

ほとんど語られない細かい点が3つあります。SNSの強いフィルターは邪魔になります。AIはそのフィルターを肌そのものだと思ってコピーするからです。集合写真は混乱のもとで、二人の特徴が一人に混ざった結果が返ってきがちです。そして手元にある唯一まともな写真がブレたりピンぼけだったりする場合は、先にぶれた写真を数秒で鮮明にするを通し、きれいになったものを素材にしてください。作る前に直しておくと、あとで5回の試行を節約できます。

ぶれた写真を数秒で鮮明にする
ぶれた写真を数秒で鮮明にする →

指示は4つの部分でできている

写真を添えたプロンプトは一文ではなく、短い4つのブロックです。それがないとAIは隙間を自分で埋め、埋め方はいつも同じです。若く、細く、スタジオ照明で。

  1. 残すもの。顔、年齢、肌の色、体つき、髪。残すことを書き、そのうえでやってはいけないことも書きます。
  2. 変えるもの。背景、服、時代、スタイル。同じ文で全部を入れ替えるより、一度にひとつのほうがうまくいきます。
  3. 場面。どこで、何時ごろ、どんな光で、後ろに何が写るか。合成と写真を分けるのは光です。
  4. 構図。縦か横か、体はどこまで入るか、正方形のアイコンに収める必要があるか。

このサイトのカードは4つのブロックが最初から書かれているので、ゼロから始めるより手間がかかりません。裏側の仕組みを理解して自分で書きたい場合は、画像プロンプトの書き方のレッスンが各部分を例つきで分解しています。

道1:行ったことのない場所にいる自分

SNSでいちばん見かける使い方で、いちばん外しやすい使い方でもあります。背景は簡単な部分で、難しいのはその中で自分のままでいることだからです。効くのは「きれいな場所」と頼むのではなく、光がはっきりした場面を選ぶこと。夕暮れのエッフェル塔は暖かい横からの光で、送る写真もそれに合っている必要があります。

まずはAIでパリのエッフェル塔での一枚をから。このジャンルでいちばん素直な指示で、顔が消えない距離と角度が最初から入っています。次に光の難しい場面、たとえばアイスランドのオーロラの下での写真を試してください。オーロラは上から来る緑の光で、こういう細部こそが、背景に貼ったステッカーではなく写真らしさを作ります。

この道は常識的なルールで締めます。行っていない旅行の写真は、みんなが冗談だと分かっているうちは楽しいものです。本物として投稿するのは別の話で、それは気まずさになって戻ってきます。

道2:写真をアートに変える

ここでは似ていることを緩めていいし、緩めるべきです。別の線に翻訳された自分を見るのが面白さだからです。いちばん楽しく、完璧な写真への依存がいちばん少なく、安上がりな贈り物としていちばん効く道です。

いちばん人気のスタイルならAIで自分の写真を今らしい2Dカートゥーンにが出発点で、日本のアニメを見て育った人にはAIで自分の写真を今らしいアニメにが兄弟分です。額に入れて贈るつもりなら、写真を水彩のポートレートに変えるは流行のスタイルより長持ちします。自分の顔で笑いたいなら、アニメーション風の3Dカリカチュアがもともと自分のものを誇張してくれますし、写真をかわいいぬいぐるみに変えるは家族のグループで毎回いちばん受けます。

5つ全部に共通するコツです。バリエーションは一度にひとつ頼み、うまくいったものを残すこと。「5つの違うスタイルで」と一通のメッセージで頼む人は、だいたい平凡な結果を5つ受け取ります。

道3:仕事に使えるプロフィール写真

見返りがいちばん具体的で、ルールがいちばん厳しい道です。ここでの似ていることは好みではなく誠実さの問題です。相手はいずれ打ち合わせであなたに会います。十歳若い誰かを約束した写真は、会話の最初に小さくて不要な気まずさを作ります。

そのうえで、とてもよく機能します。スタートアップらしいカジュアルな企業写真をAIでは、撮影を予約せずにまともなプロフィール写真が要るという、いちばんよくある場面を解決します。履歴書、登壇、事務所のサイト向けにはモノクロのエグゼクティブ・ポートレートが便利で、モノクロは肌も服の色も背景も同時に許してくれます。

スタートアップらしいカジュアルな企業写真をAIで
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どちらでも、実際の年齢を書き添えてください。それがないとAIは既定で若返らせ、あとから「良く撮れたのか、単に別人になったのか」という疑いが残ります。

道4:決める前に試す

いちばん実用的なのに、いちばん語られない使い方です。誰かに見せる画像ではなく、自分の生活の何かを決めるための画像を作り、決まったら消えます。変えるのは一か所だけで残りはそのままなので、一発で当たる確率がいちばん高い道です。

髪を染める前に、AIで自分の写真の髪色を変えるはカタログのモデルではなく自分の肌の色の上でその金髪を見せてくれます。フレームを買う前に、サングラスを自分の写真で試すは5分で5本試せます。そして取り返しのつかないことをする前に、入れる前にタトゥーを自分の写真でシミュレーションが大きさと位置の迷いを片づけます。後悔が住んでいるのはまさにそこです。

この3つでは、残すことのお願いをとくに丁寧に書いてください。AIがついでに顎まで整えてしまったら、試した意味がなくなります。もう自分を見ていないからです。

道5:すでにある写真を直す

写真から作る画像が、いつも新しい写真とはかぎりません。ほしいのが同じ写真の、昔のままの姿だということもあります。いちばん静かな道で、いちばん心に来る道でもあります。素材はたいてい祖母の家の写真の箱から出てくるからです。

いちばん頼まれるのは白黒写真を自然な色でカラー化するで、ここで効いている言葉は「自然な」です。これがないとAIは絵はがきのような色を返し、写真は持っていた年月を失います。黄ばみ、破れ、折り目が問題なら話はこのレッスンより大きく、古い写真の修復だけを扱った記事があります。

白黒写真を自然な色でカラー化する
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うまくいかない場面

4つあります。どれも、言われた瞬間に当たり前に見えるものです。

手と歯と文字。AIがいまも足をすくわれるのはここです。保存する前に、指と歯と、画面に書かれた文字を見てください。手が変なら、直そうとするより「手は画面の外に」と付けて頼み直すほうが早いです。

他人の写真。他人の顔、とくに子どもの顔をアップロードするのは、持っていない同意を求める行為です。面倒を避ける簡単なルールは、自分の写真と、許可をくれた人の写真だけにすることです。

証明書類。生成した画像はパスポート写真にもマイナンバーカードにも、何かの証明にも使えません。こう書くと当たり前に見えますが、ポートレートがよく撮れたときほど誘惑があります。公的な書類でそれをやるのは近道ではなく偽造です。

本物として通すこと。線は細いけれど見分けは簡単です。楽しむため、自分を違う姿で見るため、決めるために使う。行っていない場所にいたと言うため、会っていない有名人の隣に立って会ったように匂わせるためには使わない。

よくある質問

写真から画像を無料で作れますか

作れますし、多くの人はそこから始めます。無料版はたいてい1日の枚数に上限があり、解像度も低めです。SNSには十分で、印刷には少し足りません。無料プランがどこまで耐えるかの一覧は無料で使えるAIのレッスンにあります。

できた画像が自分に似ていないのはなぜですか

ほぼ次の3つのどれかです。写真の顔が小さいか横向きだった、指示に造作を残せと書いていなかった、選んだスタイルが強すぎて似ていることを食べてしまった。直す順番もこのとおりで、まず写真、次に残すことの一文、最後にスタイルです。

写真は何枚送ればいいですか

ポートレートでも場面ものでも、よい1枚でだいたい足ります。顔の角度を変えて見せたいときは2、3枚が助けになり、正面と斜め45度を1枚ずつがちょうどいいです。似た写真を10枚送っても何も良くならず、返事が遅くなるだけです。

AIで写真をイラストにするには

指示を書く前に線を決めてください。「イラスト」はカートゥーンにも、アニメにも、水彩にも、カリカチュアにも、絵画にもなり、それぞれ必要な言葉が違います。そのうえで、何が分かるままであるべきかを書きます。だいたい髪、メガネ、輪郭です。

全部スマホでできますか

できますし、写真がそのままギャラリーにあるぶん、むしろ手軽です。注意は別のところにあります。スマホだといちばん新しい自撮りを送りがちですが、いちばん新しい自撮りがいちばん良い写真であることはまずありません。

作った画像は自分のものですか

個人利用と自分のSNSなら実質そうですし、各サービスの決まりはほとんど誰も読まない利用規約に書いてあります。商用で使うなら先にその規約を読み、存命の作家や有名な作品にぴったり寄せたスタイルは避けてください。議論が本当に面倒になるのはそこです。

今日はここから

顔が大きく、光の当たった自分の写真を選び、道4だけをやってみてください。1回目から役に立つ結果が出る道です。メガネか、髪の色か、タトゥーを試す。そのあと同じ写真で、アートのスタイルをひとつ試します。2回やれば、残すことの一文がどれだけ効くかが体で分かります。

もっと先に行きたくなったら、画像プロンプトのハブに全部そろっていますし、プロンプトの書き方のレッスンがどのカードでも自分の場合に合わせる方法を教えてくれます。指示がはっきりしていれば試行が減り、画像では試行こそが無料プランの数える唯一のものです。

✨ この記事で紹介したプロンプト

ぶれた写真を数秒で鮮明にする
🖼️ 画像

ぶれた写真を数秒で鮮明にする

AIでパリのエッフェル塔での一枚を
🖼️ 画像

AIでパリのエッフェル塔での一枚を

アイスランドのオーロラの下での写真
🖼️ 画像

アイスランドのオーロラの下での写真

AIで自分の写真を今らしい2Dカートゥーンに
🖼️ 画像

AIで自分の写真を今らしい2Dカートゥーンに

AIで自分の写真を今らしいアニメに
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AIで自分の写真を今らしいアニメに

写真を水彩のポートレートに変える
🖼️ 画像

写真を水彩のポートレートに変える

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